氷点下も雨も想定内。いつも心地よく書けるボールペン「パワータンク」

この記事をシェア

画像提供:三菱鉛筆株式会社

日常時も非常時も活用できるフェーズフリーなデザインを暮らしの中に取り入れると、わたしたちの毎日はどのように変わるのでしょうか。「パワータンク」は、いつもは横向きや仰向けのままインクの途切れなく書き続けられるボールペンとして、もしものときは雨天や氷点下の屋内外でも確実に紙に記入できるツールとして活用できます。その具体的な利用シーンと優れた特徴をご紹介しましょう。

どんな姿勢でもいつもどおり書き続けられるボールペン

パワータンク
画像提供: 三菱鉛筆株式会社

いつもの暮らしの中で、パワータンクが「いつ・どこで・だれのために・何を」提供してくれるボールペンなのかを具体的に考えてみましょう。

パワータンクはどんな姿勢でもいつもどおり書き続けられるボールペンです。最大の特徴は約3000hPaの圧縮空気でインクを押し出す仕組みで、インクタンクの内部は常に地上の1気圧(1013.25 hPa)の約3倍に保たれています。この圧力が、インクを押し出すと同時にペン先からの水や空気の侵入を防いでくれるのです。

一般的なボールペンは重力でインクが出てきます。そのため壁かけのカレンダーに書き込んだり仰向けでメモを続けたりするとインクが逆流し、ペン先から空気が入って書くことができなくなります。しかしパワータンクなら、どんな姿勢でもそのまま書き続けることが可能です。

また、インクタンクの加圧によって水も浸入しないため、たとえば天体観測の記録をつける際に紙が夜露に濡れていても問題ありません。また、氷点下でも粘度が上がりにくい性質のインクが用いられ、冷凍倉庫内でもいつもどおり筆記できます。

パワータンクは、私たちがふだんの暮らしの中でボールペンを使う機会や用途を拡大し、どんな状況でもいつもどおり書き続けることを可能にする商品です。

もしもの時もいつもと変わらない書き心地のボールペン

パワータンク
画像提供:三菱鉛筆株式会社

次に、災害が発生したときパワータンクは「いつ・どこで・だれのために・どのように」役立つのかを具体的にイメージしてみましょう。

パワータンクは、もしもの時もいつもと変わらない書き心地で利用できるボールペンです。災害発生時は、停電の影響で電子機器が利用できなくなったり、荒天の屋外で長時間過ごしたりする可能性が高くなります。その際の記録・告知・掲示には紙とペンが必要になるため、パワータンクのようにどのような状況下でも確実に筆記できるツールが身近にあることが重要です。

パワータンクは濡れた紙に記入できるため、雨天での機器点検記録などに役立ちます。また、横向きや仰向けなどの姿勢でも筆記が可能なため、病院のベッドの上で横になったままメモをとることもできます。さらに、氷点下でもインクが途切れないので雪の降る屋外の活動でもいつもどおり書くことができます。

このようにパワータンクは、もしもの時もいつもと変わらない書き心地のボールペンとして、非常時の私たちを支えてくれる存在です。

パワータンクが持つフェーズフリーな機能とは

パワータンク
画像提供:三菱鉛筆株式会社

日常時も非常時も幅広いシーンで活用できる「常活性」を備えていることがフェーズフリーな商品・サービスの特徴ですが、パワータンクで注目すべき機能はどのようなものでしょうか。

パワータンクの筆記は天候や姿勢、重力の影響を受けることがありません。医療・消防など記録の重要性が高い業務のほか、飛行中の航空機内でのメモや速記者の記録用に利用されるなど、確実に記録できる「日常時QOL」の高さが支持されています。

また、停電時や屋外でのフィールドワークなど、荒天下で記録が求められる場面でもいつもと変わらない書き心地で利用できるため「非常時QOL」も高く評価されています。

パワータンクは一般的なボールペンを上回る機能を備えながらも“ごく普通のボールペン”の顔をしています。したがって独自の機能や価値をペンそのもののデザインだけでは伝えにくく、「日常性」の「機能面デザイン」の評価や「直感性」の評価は高くありません。

しかし本来の機能や価値が理解されれば、利用者の災害への意識を向上させ、開発者が新しい商品を創るきっかけにもなりうる「触発性」を備えた商品です。

“重力によるインクの押し出し”から“圧縮空気によるインクの押し出し”への転換を打ち出したパワータンクは、国内の文房具市場において「加圧式ボールペン」の先駆けともいえる存在になっています。そのため「普及性」への評価も高い商品です。

フェーズフリーな暮らしを実現するボールペンとは

パワータンク

パワータンクは、いつもは横向きや仰向けのままインクの途切れなく筆記を続けられるボールペンとして、もしものときは雨天や氷点下の屋内外でも確実に紙に記入できるツールとして、わたしたちの暮らしを便利で心地よいものに変え、もしもの時も活用することができます。

別の表現を用いるなら、パワータンクは無重力空間や水の中、-20℃のエベレストの山頂、70℃の砂漠であってもいつもどおり書くことができるペンです。このような説明から、NASAの宇宙飛行士たちが使用する世界初の加圧式ボールペン「AG7」(通称スペースペン)をはじめとするさまざまな加圧式ボールペンを連想する方がいるかもしれません。

宇宙という極限の(フェーズフリーの視点では非常時の)環境で安全に利用できる高い機能を備える商品であっても、ふだんから気軽に購入できて誰もが使いたくなるものでなければフェーズフリーな商品とはいえません。ボールペンの“書く”機能の信頼性を高いレベルで実現しつつ、手軽に購入して利用できるからこそパワータンクはフェーズフリーな商品なのです。

ふだんから愛用しているペンをいつもどおりバッグに入れておけば、ベッドの上でも雨の日の屋外でも宇宙旅行でもいつもどおりメモができる、そんなフェーズフリーな暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。