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世界でも有数の災害大国、日本。30年以内に東海地震が起こる確率は88%*と言われており、地震や台風などが繰り返し発生し甚大な被害が起きています。その被害を減らそうとする社会的な意識が高まり、防災の取り組みも拡大してきました。

しかし備えの難しさに悩む人も多く、結局は充分に備えられないまま被害が繰り返されています。大切な人を絶対に守りたいと思うとき、私たちはどのように災害と向き合えばよいのでしょうか。

*2012年1月1日現在、文部化科学省地震調査研究推進部による

「災害」ってなんだろう?

「災害」という言葉からどんなことが思い浮かびますか。地震や津波、火山噴火、台風や豪雨、テロや原発事故、最近では感染症の大規模な流行などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

実はこれらは「危機(ハザード)」であり、災害の誘因(ある作用を引き起こす原因)でしかありません。その「危機」によって人や社会に被害が発生したときにはじめて「災害(ディザスター)」と呼ばれるのです。

「災害」は、「危機」と、その危機に対する「社会の脆弱性(バルネラビリティ)」が重なり、人や建物が被害を受け生活が脅かされる状態のこと。つまり私たちの毎日の生活の場の中に、災害を引き起こす素因(おおもとの原因)があるといえるでしょう。

日本は世界有数の災害大国

日本ではありとあらゆる災害が高頻度で発生しています。たとえば自然由来のものなら関東大震災、伊勢湾台風、雲仙普賢岳噴火、阪神・淡路大震災、東日本大震災、新型コロナウィルスの流行などです。

人に起因とするものとしては列車の脱線事故や交通事故、火災、テロなどが挙げられます。毎年のように繰り返される災害に充分に備えることは、非常に難しいのではないでしょうか。

備えは難しい。だから「フェーズフリー」で大切な人を守る

大きな災害が発生すると、その直後には社会的に防災意識が高まります。しかし時間の経過とともに、その意識も徐々に薄れていってしまいます。

これは日常生活を送るうえでは仕方のないことかもしれません。しかしそれでは大切な人が危険にさらされる可能性もあります。だからこそ「フェーズフリー」という考え方が誕生し、注目を集めています。

あなたの大切な人がいつの間にか“備え”てしまうことになるのが「フェーズフリー」です。その言葉の意味と考え方を次回から詳しくお伝えします。