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“いつも”の暮らしだけでなく“もしも”の生活のクオリティまで向上させるのが「フェーズフリー」の考え方。日常時も非常時も役に立つということはつまり、私たちの生活のあらゆるシーンが快適になるということです。

心地よいだけでなく、使いやすくて参加しやすいのも嬉しいポイント。フェーズフリーな商品・サービスを実際に使ったりその情報を得たりすることで、その楽しさや面白さを誰かとシェアしたくなるかもしれません。

“いつも”も“もしも”も心地よく過ごせる理由

前回の記事でお伝えしたように、フェーズフリーの持ち味は日常時も非常時も高いQOLを提供できること、そして日常生活に違和感なくなじむ商品・サービスであることです。上の図のPHV車(Plug-in Hybrid Vehicle、プラグインハイブリッド車)の例で具体的にご説明しましょう。

日常時のPHV車は低燃費で長距離を走行できるエコな車として生活のクオリティを高めてくれます。非常時には大容量の蓄電池として一般家庭におよそ4日分の電力を供給することが可能です。

このように、日常時はもちろん非常時など、どのような状況でも快適に利用できるのがフェーズフリーな商品・サービス。日常時と同じ価値を発揮する場合もあれば、非常時には別の価値を提供するものもあります。

ふだんから利用しやすく、日常時のQOLを高める提案がそのまま非常時の生活の質を高めることにつながっているのも特徴です。このほかにもフェーズフリーにはいくつかの特徴があります。

使用方法や消耗・交換時期などが分かりやすい

フェーズフリーな商品・サービスは使用方法や消耗・交換時期などが分かりやすいことが特徴です。初めての利用でもすぐに使い方が理解できるので、高齢者や子どもも安心して利用できます。

たとえばPHV車の場合、日常時の移動手段として利用するなら運転だけでなく充電や給油も一般的なガソリン車や電気自動車と同じようにするだけ。ふだん通りの使い方で大丈夫です。

非常時にはいつもの充電口に違う色のコネクタを挿せば、大容量の蓄電池から家庭への給電が可能に。特に難しい操作を覚える必要なく、蓄電池の状態も車内のモニターで確認できます。

このように直感的に使い方や利用シーンが理解でき、メンテナンスが必要な時期などもわかりやすいのがフェーズフリーな商品・サービスの特徴です。

気づき・意識・災害へのイメージを生む

フェーズフリーな商品・サービスには、気づき・意識・災害に関わるイメージを連想させる、という側面もあります。

たとえばPHV車の例なら、パンフレットを見れば家庭に給電可能な蓄電池として利用できることがわかります。PHV車の登場以前は、大容量の蓄電池として利用されることを前提にした車は販売されていませんでした。このように、開発者や販売者にとって新しい商品やサービス開発のきっかけになっていることも重要です。

他にも、車の購入時から非常時の利用方法を意識することになるため、非常時の利用にルールを設けたりするなど商品やサービスの利用者に災害時への意識が生まれる要素があります。

“もしも”を意識できる商品やサービスを利用することは、“もしも”への気づきにつながることでしょう。この点もフェーズフリーな商品・サービスに共通する特徴です。

誰でも気軽に利用・参加したくなる

PHV車は日常時にはエコな車でありながら、一般的車同様の乗り心地や使い勝手を実現している誰でも気軽に利用できる車です。その車が非常時には大容量の蓄電池として役立つということは、初めて知る人に驚きを与える事実でしょう。

このように、気軽に利用できるだけでなく思わずSNSでシェアしたくなるような新しさや驚き、興味をかき立てる要素があるのがフェーズフリーな商品・サービスです。

たとえば一般的な紙コップは「飲みものを飲む」という用途だけに利用されますが、フェーズフリーなデザインの紙コップには「ml/cc」「合」「カップ」といった目盛りがプリントされ、非常時には計量カップとして利用できます。

PHV車の例と同様紙コップの例も、今まで日常で気軽に利用していた商品に全く違う役割を発見した面白さや驚きがあるのではないでしょうか。フェーズフリーは、このようなわくわくする取り組みによって安心で快適な社会をつくろうという考え方です。

フェーズフリーで“いつも”も“もしも”も安心で快適な暮らしを

日常時も非常時も暮らしをずっと快適に保ち、ふだんから暮らしを心地よくしてくれるフェーズフリー。今回は「使い方がわかりやすい」、「災害に対する気づきを生む」、「誰でも気軽に活用できる」というフェーズフリーの特徴をお伝えしました。

前回の記事でお伝えした「日常時も非常時も活用できる」「日常の暮らしで利用したくなる」という特徴と合わせて、身近にあるフェーズフリーな商品やサービスを探してみませんか。あなたやあなたの大切な人の“いつも”も“もしも”も、もっと心地よくなるかもしれません。