もしもの時は電源に。エコで燃費がいいクルマ「プリウスPHV」

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画像提供:トヨタ自動車

日常時も非常時も活用できるフェーズフリーなデザインを暮らしの中に取り入れると、わたしたちの毎日はどのように変わるのでしょうか。プリウスPHVは、いつもはエコで燃費が良いモビリティとして、もしものときは電源として利用できる自動車です。その具体的な活用シーンと優れた特徴をお伝えします。

毎日使いやすく省エネで環境にやさしいモビリティ

出典:【トヨタの給電】サヨナラ、停電。 FULL ver.

いつもの暮らしのシーンの中でプリウスPHVが「いつ・どこで・だれのために・何を」提供してくれる自動車なのかを具体的に考えてみましょう。たとえば近距離の移動が多い人の場合、維持費が安く省エネでエコなモビリティとして利用できます。

「PHV」は家庭用コンセントなど外部の電源(プラグ)から車内のバッテリーに直接充電できるクルマです。通常のプリウスと比較すると電気自動車( EV )としての性能が高く、プリウスの電気モーターの走行距離が1kmなのに対し、プリウスPHVはフル充電で60㎞以上の走行を実現しています。

近距離の通勤や買い物なら充電だけで毎日乗り続けることができるため、ガソリン代よりも電気代のほうが安い現状では維持費が安いクルマです。また、電気モーターからは排気ガスが発生しませんので、省エネでエコなモビリティとして活躍してくれます。

もちろん従来のハイブリッドカー( HV )の長所も併せ持っていますので、遠出するときにはガソリンエンジンと電気モーターを併用する燃費の良さを実感できます。プリウスPHVを電源として火を使わないエレクトリックキャンプも可能なので、より環境負荷が少なく気軽なアウトドア活動を楽しむこともできるでしょう。

このようにプリウスPHVは、日常生活のさまざまなシーンで省エネ・エコな性質や燃費の良さ、移動する電源としての便利さで私たちみんなの暮らしを豊かにしてくれます。

もしもの時は家庭用の電源になる大容量蓄電池

出典:【トヨタの給電】サヨナラ、停電。 FULL ver.

次は、突然停電が起きてすぐには復旧しそうにないなどもしもの時にプリウスPHVがあったら「いつ・どこで・だれのために・何を」提供してくれるのかイメージしてみましょう。

プリウスPHVは非常時の電源として頼れるクルマです。車内2カ所のコンセント、ワンタッチで装着可能な防水コネクターで屋外でも家電を利用できます。また、V2H機器およびオプション装備を利用することで充電時間を短縮し家庭にDC電源を供給することも可能になります。

搭載されている大容量リチウムイオンバッテリーまたはエンジンを作動させると、AC100V(家庭用コンセントの電圧)で最大1500Wまで給電できます。一般家庭が日常使用する電力量(1日あたり10kWh、1時間あたり400W)で利用した場合、ガソリンが満タンの状態から4〜5日程度の電力を供給可能です。

このように、赤ちゃんから高齢者まで必要な人すべてに電力を供給できるという優れた特徴を持つのがプリウスPHVです。停電時に電力が確保できれば、あらゆる人が健康を維持しやすく、また、必要な情報を得やすくなることは間違いありません。

プリウスPHVが持つフェーズフリーな機能とは

出典:【トヨタの給電】サヨナラ、停電。 FULL ver.

日常時も非常時も幅広いシーンで活用できることがフェーズフリーな商品・サービスの特徴ですが、私たちの生活の質(QOL)を向上させる効果が期待できることも重要です。これらの性質を「常活性」と呼びます。

プリウスPHVの場合には、日常時のQOLを向上させる要素として「低燃費で利用できる経済的効果」と「省エネ・エコな環境負荷軽減効果」を、非常時のQOL向上させる要素として「停電時の電源になることによる安心・安全の提供効果」を挙げることができます。

フェーズフリーでもう一つ重視されているポイントは、デザインの良さと販売や入手のしやすさです。この性質を「日常性」と呼んでいます。フェーズフリーな商品やサービスは“ふだんから使いたい”と思う機能や外見を備えている必要があります。というのは、いつも身近にあるものでなければ突然災害が発生したときすぐに利用することができないからです。

プリウスPHVは、HV技術および大容量蓄電技術などの先進技術で「日本カー・オブ・ザ・イヤー イノベーション部門賞」や「グッドデザイン賞」をはじめとする国内外の賞を多数受賞しています。そのデザインや機能の素晴らしさはここで触れるまでもないでしょう。

また、トヨタの販売店は世界中にありますから、世界規模で販売可能なこと・欲しいと思ったときすぐに購入できることも日常性の高さとして評価できます。

他にもフェーズフリーな商品・サービスに求められる性質として「直感性」 「触発性」 「普及性」が挙げられます。プリウスPHVはふだんからアウトドア電源として気軽に利用できますが、見方を変えれば非常用電源の使いかたを覚える訓練になっているとも考えられます。その点に災害への意識を向上させる効果が期待できるため「触発性」が高いクルマとして評価されています。

フェーズフリーな暮らしを実現するクルマとは

画像提供:トヨタ自動車

今回ご紹介したプリウスPHVは、いつもはエコで燃費が良いモビリティとして、もしものときは電源として利用できる自動車です。日常時も非常時も活用できるフェーズフリーなデザインを暮らしの中に取り入れると、わたしたちの毎日はより便利で豊かに、そして安心・安全になることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

自動車を購入する際の決め手として「価格、見た目、安全性能、燃費、乗り心地」など日常の利便性は重要ですが、今後はそこに「非常時も利用できること」が加わるかもしれません。今回ご紹介したプリウスPHVは蓄電池の性能を非常用電源として役立てられるクルマでした。将来はまた新たな性能で日常時も非常時も価値を提供できるクルマが登場することでしょう。

「フェーズフリーなクルマがいいよね」という一言で“価格、見た目、安全性能、燃費、乗り心地がよくて非常時も活用できるクルマ”をみんなが想像できる、フェーズフリー協会はそんな未来を目指しています。